スタンダードプランとアクティブプランのどちらがトクか?
SBI証券の手数料プランをもう一度確認する
手数料プラン選択のコツについて
・100万円以下ならアクティブプランが有利(無料になる)
・100万円を超えたら、取引回数が少ないときだけスタンダードプランを選ぶ
株式投資を始めたばかりの投資家は、取引回数が少ないです。しかし、経験を積むごとに回数が徐々に増えます。そのときに迷うのが手数料プランの選択です。
一般的に、売買回数が少ないほど「取引ごと手数料」が有利になり、多くなるほど「定額手数料」が有利になります。
SBI証券の取引ごと手数料に該当するのが「スタンダードプラン」で、定額手数料に該当するのが「アクティブプラン」です。
手数料プランの変更については、平日23時59分までに行うと翌日の注文から適用されます。
取引を行う投資家にとって、売買手数料はできるだけ安い方がうれしいです。しかし、自分にとって、どれが最適かわかりにくいです。
どちらの手数料プランを選ぶのがトクになるのか?
SBI証券のスタンダードプランとアクティブプランを、いくつかのケースに分けて比較してみました。
手数料プランの違いについて
SBI証券の売買手数料はご覧の通りです。
スタンダードプラン(取引ごと手数料)
スタンダードプランは、取引金額が150万円を超えると3,000万円までの手数料が同じです。手数料の上限は税込1,070円です。
アクティブプラン(1日定額手数料)
・100万円まで・・・無料
・200万円まで1,162円(税込1,278円)
・以降、100万円増加ごとに・・・400円(税込440円)ずつ増加
これに対して、アクティブプランは取引金額が200万円を超えると、100万円増加するごとに税込440円が加算されます。
それぞれのプランを使い分けることによって、手数料を節約することが可能です。
スタンダードプランとアクティブプランを比較した結果は?
サンプルが多いので、結論から先に紹介します。
結論
1日1回だけ売買する投資家
取引金額100万円以下ならアクティブプランを選ぶ。
普通に考えると、1日1回の売買なら、取引ごと手数料のスタンダードプランが有利になると思います。しかし、SBI証券では、100万円までの銘柄を買うと(売ると)アクティブプランが有利になります。
1日2回以上売買する投資家
取引金額が100万円を超えるときは、取引回数が少ないときだけスタンダードプランを選択する。
上記、アクティブプランの手数料値下げにより、取引金額によって有利になるプランがバラバラになりました。最初はアクティブプランを選び、取引回数が少ないときだけスタンダードプランを選ぶと良いでしょう。
その日の取引回数がわからないデイトレーダーの方や、プラン変更が面倒な方は、アクティブプランをそのまま続けると良いです。
ケース1、ある銘柄を1日に1回だけ売買した場合
スタンダードプランとアクティブプランの手数料比較(税込)
取引金額 | 10万 | 20万 | 30万 | 50万 |
---|---|---|---|---|
スタンダード | 99 | 115 | 275 | 275 |
アクティブ | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 |
取引金額 | 100万 | 150万 | 200万 | 300万 |
スタンダード | 535 | 640 | 1,013 | 1,013 |
アクティブ | 無料 | 1,278 | 1,278 | 1,718 |
※ピンク色の価格帯が有利な手数料コース
(結論)100万円以下の注文ならアクティブプランが有利
こちらの一覧表は、ある銘柄を1回だけ売買した場合の比較を行っています。取引金額が10万円までの銘柄、20万円までの銘柄、30万円までの銘柄・・・と、それぞれの取引金額で、スタンダードプランとアクティブプランの手数料を比較しています。
SBI証券の場合、取引金額が100万円以下の銘柄を売買するときは、アクティブプランを使うと有利になります。100万円を超える価格帯はスタンダードプランを使うと有利です。
ケース2、同じ値段の2銘柄を1日に1回ずつ売買した場合
スタンダードプランとアクティブプランの手数料比較(税込)
取引金額 | 10万 (5+5) |
20万 (10+10) |
30万 (15+15) |
50万 (25+25) |
---|---|---|---|---|
スタンダード | 110 | 198 | 230 | 550 |
アクティブ | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 |
取引金額 | 100万 (50+50) |
150万 (75+75) |
200万 (100+100) |
300万 (150+150) |
スタンダード | 550 | 1,070 | 1,070 | 1,280 |
アクティブ | 無料 | 1,278 | 1,278 | 1,718 |
※ピンク色の価格帯が有利な手数料コース
(結論)100万円以下ならアクティブ、100万円超ならスタンダードが有利
こちらの一覧表は、同じ値段の2銘柄を1日1回ずつ、計2回売買した場合の比較です。
取引金額10万円なら、スタンダードプラン・アクティブプランともに5万円の2銘柄を1回ずつ売買します。
取引金額20万円なら10万円の2銘柄を1回ずつ売買、取引金額30万円なら15万円の2銘柄を1回ずつ売買・・・と比較しました。
このケースについては、アクティブプランの手数料値下げにより、100万円まではアクティブプランが、100万円を超えるとスタンダードが有利になります。
ケース3、同じ値段の3銘柄を1日に1回ずつ売買した場合
スタンダードプランとアクティブプランの手数料比較(税込)
取引金額 | 10万 (3.3×3) |
20万 (6.6×3) |
30万 (10×3) |
50万 (16×3) |
---|---|---|---|---|
スタンダード | 165 | 297 | 297 | 345 |
アクティブ | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 |
取引金額 | 100万 (33×3) |
150万 (50×3) |
200万 (66×3) |
300万 (100×3) |
スタンダード | 825 | 825 | 1,605 | 1,605 |
アクティブ | 無料 | 1,278 | 1,278 | 1,718 |
※ピンク色の価格帯が有利な手数料コース
(結論)100万円までならアクティブプランが有利
こちらの一覧表は、同じ値段の3銘柄を1日1回ずつ、計3回売買した場合の比較です。
取引金額10万円なら、スタンダードプラン・アクティブプランともに33,333円の3銘柄を1回ずつ売買します。
取引金額20万円なら66,666円の3銘柄を1回ずつ売買、取引金額30万なら10万円の3銘柄を1回ずつ売買・・・です。
このケースについては、取引金額100万円までアクティブプランを選ぶと有利になります。
ケース4、同じ値段の4銘柄を1日に1回ずつ売買した場合
スタンダードプランとアクティブプランの手数料比較(税込)
取引金額 | 10万 (2.5×4) |
20万 (5×4) |
30万 (7.5×4) |
50万 (12.5×4) |
---|---|---|---|---|
スタンダード | 220 | 220 | 396 | 460 |
アクティブ | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 |
取引金額 | 100万 (25×4) |
150万 (37.5×4) |
200万 (50×4) |
300万 (75×4) |
スタンダード | 1,100 | 1,100 | 1,100 | 2,140 |
アクティブ | 無料 | 1,278 | 1,278 | 1,718 |
※ピンク色の価格帯が有利な手数料コース
(結論)100万円までならアクティブプランが有利
こちらの一覧表は、同じ値段の4銘柄を1日1回ずつ、計4回売買した場合の比較です。
取引金額10万円なら、スタンダードプラン・アクティブプランともに25,000円の4銘柄を1回ずつ売買します。
取引金額20万円なら5万円の4銘柄を1回ずつ売買、取引金額30万なら75,000円の4銘柄を1回ずつ売買・・・です。
このケースについては、アクティブプランの手数料値下げにより、有利な価格帯がバラバラになりました。