取引ごと手数料と1日定額手数料のどちらがトクか?
マネックス証券の手数料コースを確認しよう
マネックス証券の手数料コースには、1回の取引ごとに手数料が必要な「取引ごと手数料コース」と、1日分の合計取引金額に応じて手数料が必要な「1日定額手数料コース」の2種類があります。
一般的に、取引回数が少ない投資家は「取引ごと手数料」が有利になり、多くなるほど「1日定額手数料」が有利になります。
では、何回取引すると定額手数料が有利になるのか?
マネックス証券の取引ごと手数料と1日定額手数料を、いくつかのケースに分けて比較してみました。
取引ごと手数料でも、携帯電話(スマホアプリ)を使うと手数料が安くなる!
取引ごと手数料コースの詳細(税抜)
取引金額 | パソコン | 携帯 スマホアプリ |
---|---|---|
10万円以下 | 100円 | |
20万円以下 | 180円 | |
30万円以下 | 250円 | |
40万円以下 | 350円 | |
50万円以下 | 450円 | |
100万円以下 | (成行注文) 1,000円 (指値注文) 1,500円 |
取引金額の0.1% |
100万円超 | (成行注文) 取引金額の0.1% (指値注文) 取引金額の0.15% |
取引ごと手数料コースの一覧表です。取引金額が50万円を超えると、携帯電話およびスマホアプリ経由で注文で手数料が安くなります。
例えば、60万円の取引を行うと、パソコンで注文すれば、成行注文が1,000円、指値注文が1,500円の手数料です。
携帯電話およびスマホアプリで注文すれば、成行注文および指値注文ともに600円になります。
外出先で取引するときにパソコンを起動させるのは大変ですから、携帯電話およびスマホアプリを用意すると便利です。
1日定額手数料コースは、中上級者ほどオトクになる!
1日定額手数料コースの詳細(税抜)
取引金額 | 手数料 |
---|---|
300万円まで | 1日何回取引しても2,500円 |
600万円まで | 1日何回取引しても5,000円 |
以降、300万円増加ごとに | 2,500円ずつ増加 |
1日定額手数料コースの一覧表です。1日の取引合計金額が300万円まで、何回取引しても2,500円(税抜)です。
さらに、同じ銘柄を売買したときは、片道分(売り注文)の手数料が実質無料になります。先に手数料分の現金が必要ですが、片道分の手数料がマネックスポイント(1ポイント=1円)で帰ってきます。マネックスポイントは翌営業日以降に使えるようになるので、実質無料となります。
デイトレーダーのように、たくさんの取引を行う人ほどオトクになる手数料コースです。
取引ごと手数料コースと1日定額手数料コースを比較した結果は?
サンプルが多いので、結論から先に紹介します。
結論
1日1回だけ売買する投資家
取引金額250万円以下なら取引ごと手数料コースが有利になります。
マネックス証券の1日定額手数料コースは、何回取引しても、取引金額300万円まで一律2,500円(税抜)です。
一方、取引ごと手数料コースは取引金額が増えるごとに手数料も値上がりします。取引ごと手数料コースが1日定額手数料コースを上回るのは、取引金額が250万円を超えるときです。
最近、各企業の投資資金が安くなっているので、1銘柄で250万円を超える銘柄はほとんどありません。取引ごと手数料コースを選ぶと良いでしょう。
もし、250万円を超える銘柄(300万円以下)を買うときは、1日定額手数料コースをおすすめします。
1日2回以上売買する投資家
50万円以下の銘柄を選ぶと取引ごと手数料コースが有利になります。
取引ごと手数料コースの手数料は、取引金額が50万円を超えると大幅に値上がりします(450円→1,000円)。手数料を節約したいときは、取引ごと手数料コースを選んで、50万円以下の銘柄を売買すると良いでしょう。
ケース1、ある銘柄を1日に1回だけ売買した場合
取引ごと手数料コースと1日定額手数料コースの比較(税抜)
取引金額 | 10万 | 20万 | 30万 | 50万 |
---|---|---|---|---|
取引ごと手数料 | 100 | 180 | 250 | 450 |
1日定額手数料 | 2,500 | 2,500 | 2,500 | 2,500 |
取引金額 | 100万 | 150万 | 200万 | 300万 |
取引ごと手数料 | 1,000 | 1,500 | 2,000 | 3,000 |
1日定額手数料 | 2,500 | 2,500 | 2,500 | 2,500 |
※ピンク色の価格帯が有利な手数料コース、取引ごと手数料は成行注文
(結論)250万円以下の注文なら取引ごと手数料コースが有利
こちらの一覧表は、ある銘柄を1回だけ売買した場合の比較を行っています。取引ごと手数料は成行注文を行ったと仮定します。
取引金額が10万円までの銘柄、20万円までの銘柄、30万円までの銘柄・・・と、それぞれの取引金額で、取引ごと手数料と1日定額手数料を比較しています。
マネックス証券の場合、取引金額が250万円以下の銘柄を売買するときは、取引ごと手数料コースを使うと有利になります。250万円を超えるなら、1日定額手数料コースを選ぶと有利です。
ケース2、同じ値段の2銘柄を1日に1回ずつ売買した場合
取引ごと手数料コースと1日定額手数料コースの比較(税抜)
取引金額 | 10万 (5+5) |
20万 (10+10) |
30万 (15+15) |
50万 (25+25) |
---|---|---|---|---|
取引ごと手数料 | 200 | 200 | 360 | 500 |
1日定額手数料 | 2,500 | 2,500 | 2,500 | 2,500 |
取引金額 | 100万 (50+50) |
150万 (75+75) |
200万 (100+100) |
300万 (150+150) |
取引ごと手数料 | 900 | 2,000 | 2,000 | 3,000 |
1日定額手数料 | 2,500 | 2,500 | 2,500 | 2,500 |
※ピンク色の価格帯が有利な手数料コース、取引ごと手数料は成行注文
(結論)125万円以下の注文なら取引ごと手数料コースが有利
こちらの一覧表は、同じ値段の2銘柄を1日1回ずつ、計2回売買した場合の比較です。
取引金額10万円なら、取引ごと手数料コース・1日定額手数料コースともに5万円の2銘柄を1回ずつ売買します。
取引金額20万円なら10万円の2銘柄を1回ずつ売買、取引金額30万円なら15万円の2銘柄を1回ずつ売買・・・と比較しました。
このケースについては、125万円未満なら取引ごと手数料コース、125万円超なら1日定額手数料コースが有利となります。
ケース3、同じ値段の3銘柄を1日に1回ずつ売買した場合
取引ごと手数料コースと1日定額手数料コースの比較(税抜)
取引金額 | 10万 (3.3×3) |
20万 (6.6×3) |
30万 (10×3) |
50万 (16×3) |
---|---|---|---|---|
取引ごと手数料 | 300 | 300 | 300 | 540 |
1日定額手数料 | 2,500 | 2,500 | 2,500 | 2,500 |
取引金額 | 100万 (33×3) |
150万 (50×3) |
200万 (66×3) |
300万 (100×3) |
取引ごと手数料 | 1,050 | 1,350 | 3,000 | 3,000 |
1日定額手数料 | 2,500 | 2,500 | 2,500 | 2,500 |
※ピンク色の価格帯が有利な手数料コース、取引ごと手数料は成行注文
(結論)50万円までなら取引ごと手数料コースが有利
こちらの一覧表は、同じ値段の3銘柄を1日1回ずつ、計3回売買した場合の比較です。
取引金額10万円なら、取引ごと手数料コース・1日定額手数料コースともに33,333円の3銘柄を1回ずつ売買します。
取引金額20万円なら、66,666円の3銘柄を1回ずつ売買、取引金額30万円なら10銘柄の3銘柄を1回ずつ売買・・・です。
このケースについては、取引金額50万円まで取引ごと手数料コースを選ぶと有利になります。
ケース4、同じ値段の4銘柄を1日に1回ずつ売買した場合
取引ごと手数料コースと1日定額手数料コースの比較(税抜)
取引金額 | 10万 (2.5×4) |
20万 (5×4) |
30万 (7.5×4) |
50万 (12.5×4) |
---|---|---|---|---|
取引ごと手数料 | 400 | 400 | 400 | 720 |
1日定額手数料 | 2,500 | 2,500 | 2,500 | 2,500 |
取引金額 | 100万 (25×4) |
150万 (37.5×4) |
200万 (50×4) |
300万 (75×4) |
取引ごと手数料 | 1,000 | 1,400 | 1,800 | 4,000 |
1日定額手数料 | 2,500 | 2,500 | 2,500 | 2,500 |
※ピンク色の価格帯が有利な手数料コース、取引ごと手数料は成行注文
(結論)50万円までなら取引ごと手数料コースが有利
こちらの一覧表は、同じ値段の4銘柄を1日1回ずつ、計4回売買した場合の比較です。
取引金額10万円なら、取引ごと手数料コース・1日定額手数料コースともに25,000円の4銘柄を1回ずつ売買します。
取引金額20万円なら5万円の4銘柄を1回ずつ売買、取引金額30万円なら75,000円の4銘柄を1回ずつ売買・・・です。
このケースについてもケース3と同じく、取引金額50万円まで取引ごと手数料コースを選ぶと有利になります。