超割コースといちにち定額コースは、どちらがトクか?
楽天証券の手数料コースをもう一度チェック。
手数料コース選択のコツについて
・100万円以下なら、いちにち定額コースが有利(無料になる)
・取引金額が多くなったら、超割コースへ変更
・デイトレーダーの方は、いちにち定額コースをそのまま続ける
株式投資を始めたばかりの初心者の場合、取引回数は少なめです。しかし、売買に慣れるにつれ、回数が多くなります。そのときに迷うのが「手数料コース」の選択です。
一般的に、売買回数が少ないほど「取引ごと手数料(楽天証券では超割コースといいます)」が有利です。逆に、売買回数が多いほど「定額手数料(楽天証券ではいちにち定額コースといいます)」が有利です。
楽天証券の手数料コースの変更については、平日15時30分までに変更の手続きを行うと、翌営業日から変更後の手数料コースで取引できます(初期設定では「超割コース」)。
取引を行う投資家にとって、売買手数料はできるだけ安い方がうれしいです。しかし、自分にとって、どれが最適かわからない。
どちらの手数料コースを選ぶのがトクになるのか?
楽天証券の超割コースといちにち定額コースを、いくつかのケースに分けて比較してみました。
※超割コースの大口優遇は、初心者向けではないので省略します。
デイトレード割引(デイ割・・日計り取引片道手数料無料)について
デイ割とは、楽天証券で「いちにち定額コース」を選択した場合、1日で取引を手仕舞う(売買を終了させる)デイトレード(日計り取引)をした際、返済手数料(初心者はおそらく売り注文)が無料となる割引プランです。
上記の画像が一般的なサンプルです。当日に購入したA銘柄を当日中に売却した場合、売却の際に必要となる手数料が無料となります。
超割コースと、いちにち定額コースを比較した結果は?
サンプルがかなり多いので、結論から先に紹介します。
結論
基本は「いちにち定額コース」。取引金額が多くなったら、超割コースが有利になるタイミングで手数料コースを切り替える。
となります。いちにち定額コースを選択すると、取引金額100万円以下で無料になります。投資資金が少ないときは、このメリットを最大限活用します。
その後、取引で儲けて資金が増えたら、超割コースが有利になるタイミングで手数料コースを変更します。
なお、デイトレーダーのように、その日のうちに同じ銘柄の売買を行う方は、いちにち定額コースのままで「デイ割」を有効に活用したいです。いちにち定額コースを続けると手数料が節約できます。
ケース1、ある銘柄を1日に1回だけ売買した場合
超割コースといちにち定額コースの手数料比較
取引金額 | 10万 | 20万 | 30万 | 50万 |
---|---|---|---|---|
超割 | 99 | 115 | 275 | 275 |
いちにち定額 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 |
取引金額 | 100万 | 150万 | 200万 | 300万 |
超割 | 535 | 640 | 1,013 | 1,013 |
いちにち定額 | 無料 | 2,200 | 2,200 | 3,300 |
※ピンク色の価格帯が有利な手数料コース
(結論)取引金額100万円超で超割コースが有利
こちらの表は、ある銘柄を1回だけ売買した場合の比較を行っています。取引金額10万円の銘柄の場合、20万円の銘柄の場合、30万円の場合・・・とそれぞれの取引金額で、超割といちにち定額の手数料を比較しています。
このケースについては、「100万円以下」はいちにち定額コースが有利、それ以外の価格帯は超割コースが有利になります。
ケース2、同じ値段の2銘柄を1日に1回ずつ売買した場合
超割コースといちにち定額コースの手数料比較
取引金額 | 10万 (5+5) |
20万 (10+10) |
30万 (15+15) |
50万 (25+25) |
---|---|---|---|---|
超割 | 110 | 198 | 230 | 550 |
いちにち定額 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 |
取引金額 | 100万 (50+50) |
150万 (75+75) |
200万 (100+100) |
300万 (150+150) |
超割 | 550 | 1,070 | 1,070 | 1,280 |
いちにち定額 | 無料 | 2,200 | 2,200 | 3,300 |
※ピンク色の価格帯が有利な手数料コース
(結論)取引金額100万円以下でいちにち定額コースが有利。
こちらの表は、同じ値段の2銘柄を1日1回ずつ、計2回売買した場合の比較を行っています。取引金額10万円なら、超割・いちにち定額ともに5万円の2銘柄を1回ずつ売買します。取引金額20万円なら10万円の2銘柄を1回ずつ売買、取引金額30万円なら15万円の2銘柄を1回ずつ売買・・・と比較しました。
このケースについては、「取引金額が安いと、いちにち定額コースが有利」になります。
1日の取引金額が100万円以下なら「いちにち定額コース」を、100万円を超えるなら「超割コース」を、それぞれ選択すると有利になります。
ケース3、同じ値段の3銘柄を1日に1回ずつ売買した場合
超割コースといちにち定額コースの手数料比較
取引金額 | 10万 (3.3*3) |
20万 (6.6*3) |
30万 (10*3) |
50万 (16*3) |
---|---|---|---|---|
超割 | 165 | 297 | 297 | 345 |
いちにち定額 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 |
取引金額 | 100万 (33*3) |
150万 (50*3) |
200万 (67*3) |
300万 (100*3) |
超割 | 825 | 825 | 1,605 | 1,605 |
いちにち定額 | 無料 | 2,200 | 2,200 | 3,300 |
※ピンク色の価格帯が有利な手数料コース
(結論)取引金額が50万円までなら、いちにち定額コースが有利
こちらの表は、同じ値段の3銘柄を1日1回ずつ、計3回売買した場合の比較を行っています。取引金額10万円なら、超割・いちにち定額ともに33,333円の3銘柄を1回ずつ売買します。取引金額20万円なら66,666円の3銘柄を1回ずつ売買、取引金額30万円なら10万円の3銘柄を1回ずつ売買・・・と比較しました。
このケースについても、「取引金額100万円以下で、いちにち定額コースが有利」になります。
ケース4、同じ値段の4銘柄を1日に1回ずつ売買した場合
超割コースといちにち定額コースの手数料比較
取引金額 | 10万 (2.5*4) |
20万 (5*4) |
30万 (7.5*4) |
50万 (12.5*4) |
---|---|---|---|---|
超割 | 220 | 220 | 396 | 460 |
いちにち定額 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 |
取引金額 | 100万 (25*4) |
150万 (37.5*4) |
200万 (50*4) |
300万 (75*4) |
超割 | 1,100 | 1,100 | 1,100 | 2,140 |
いちにち定額 | 無料 | 2,200 | 2,200 | 3,300 |
※ピンク色の価格帯が有利な手数料コース
(結論)取引金額が100万円までなら、いちにち定額コースが有利
こちらの表は、同じ値段の4銘柄を1日1回ずつ、計4回売買した場合の比較を行っています。取引金額10万円なら、超割・いちにち定額ともに25,000円の4銘柄を1回ずつ売買します。取引金額20万円なら5万円の4銘柄を1回ずつ売買、取引金額30万円なら75,000円の4銘柄を1回ずつ売買・・・と比較しました。
このケースについては、「取引金額100万円までなら、いちにち定額コースが有利」になります。