先人に学ぶNISA(ニーサ)活用法2018年版

2014年に始まったNISA口座も5年が経過しました。2018年から、つみたてNISAも始まり、投資信託の積立を行う投資家は「つみたてNISA」へ、個別株投資を続ける投資家は「一般NISA」へ、と目的別に分かれました。

そこで、今回も2017年との違いを紹介したいと思います。

個人投資家はNISA口座でどのように取引したのか?

(1)NISA口座の保有残高ランキングの銘柄が大きく入れ替わる

以下の画像は、2017年12月末の保有残高と2018年12月末の保有残高です。

NISA口座2017年12月29日保有残高ランキング

NISA口座2017年12月29日保有残高ランキング

NISA口座2018年12月28日保有残高ランキング

NISA口座2018年12月28日保有残高ランキング

2016年まで、ほとんど順位変動がなかったNISA口座の保有残高ランキングに変化が出てきました。2017年より、さらに優待銘柄の人気が高くなり、すかいらーくや日本たばこ産業がランキングの常連になりました。

これは保有残高ランキングだけでなく、買付金額や出来高ランキングでも同様の傾向になっています。

一方、2014年投資枠の運用期間が2018年で終了し、どのような行動を取るのか注目されていました。結果はロールオーバー(持ち越し)が多かったようです。

(2)株主優待の勢いがさらに増す

株価上昇の影響から、ジュニアNISAの投資枠(年80万円)では買えない優待銘柄が出てきました。その結果、NISA口座の投資枠(年120万円)で優待銘柄を買う投資家が増えます。

「NISA口座=東証1部上場の有名企業」、「ジュニアNISA口座=優待銘柄」という図式が崩れ、投資資金を使い分けることもなくなりました。

(3)低位株・超低位株を投資枠の使い切りに活用する

2017年と同じく、株価が1ケタ・2ケタの銘柄が買われています。

低位株・超低位株は株価が上がると上昇率が高くなるため、売却益が非課税になるNISA口座と相性が良いです。

また、非課税枠を使い切る際に低位株を購入する投資家もいるようです。ネット証券も「使い切り」のキャンペーンで後押ししてくれました。

(4)IPO銘柄をNISA口座で買う

上場直後は株価が乱高下しやすいIPO銘柄。2018年は12月に通信子会社ソフトバンクが上場したことでNISA口座(ジュニアNISA口座)で買う投資家が急増しました。

高配当、公開価格割れ、新規上場前に保有残高ランキング入りなど、何かとお騒がせの銘柄です。

(5)業績不振・不祥事企業の回復を待つ

中長期投資がメインのNISA口座では、一時的な業績不振の企業、不祥事企業がよく買われます。

2018年は不動産投資のスルガ銀行とTATERU、日産自動車が人気でした。また、1年を通じて携帯電話会社が賑わいました。ドコモ、KDDI(au)、ソフトバンク(ソフトバンクグループ)のほか、新規参入組の楽天も買われています。

(6)業績赤字でライザップグループが消える

急成長企業のライザップグループ。2017年末のNISA口座の保有残高ランキングでは第4位と健闘していました。

しかし、買収した子会社の再建がうまくいかず、業績が赤字に転落します。株価もピーク時の10分の1になり、ランキングから消えました。

(7)レバレッジETFを取引する

日経平均株価の高値更新時では「日経平均レバレッジ上場投信」が、年末の不安定な時期では「日経ダブルインバース上場投信」などのレバレッジ型のETFが取引されました。

株価が乱高下するときほど儲けやすく、売却益が非課税のNISA口座で積極的に活用されたようです。

個人投資家はジュニアNISA口座でどのように取引したのか?

(8)ジュニアNISA口座をNISA口座と同じ投資法で活用する

以下の画像は2017年12月末の保有残高と2018年12月末の保有残高です。

ジュニアNISA口座2017年12月29日保有残高ランキング

ジュニアNISA口座2017年12月29日保有残高ランキング

ジュニアNISA口座2018年12月28日保有残高ランキング

ジュニアNISA口座2018年12月28日保有残高ランキング

NISA口座とジュニアNISA口座を銘柄ごとに使い分けることがなくなり、どちらの口座でもよく似た投資が行われるようになりました。

優待銘柄を買う投資家はどちらの口座でも優待銘柄を買いますし、高配当銘柄を買う投資家も同じです。「家族向けの優待銘柄はジュニアNISAで」と言われていたころが懐かしいです。

NISA限定(ジュニアNISA限定)の株主優待銘柄が現れる

過去、1年中買われる「定番の優待銘柄」と、月ごとに入れ替わる「権利確定月の優待銘柄」の2種類がありました。

しかし、通年買われる優待銘柄が固定してきたことで、保有残高ランキングと買付金額・出来高ランキングが似た傾向になっています。

すかいらーく、日本たばこ産業、オリックス、日産自動車などの優待銘柄をいつも見かけるようになりました。

まとめ

2018年は、10月までと10月以降で成績が一変しています。利益確定できた投資家はフトコロがさらに潤い、保有し続けた投資家は少なからずダメージを受けました。

2019年1月も荒っぽい値動きになっています。日々の株価に一喜一憂せずに、年単位で行動する投資家ほど、勝ちやすい相場になると思われます。

個人投資家は2019年以降も逆張り投資が続きそうです。

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