銘柄コースと1日コースのどちらがトクか?
マルサントレード終了のお知らせ
2022年7月15日(金)を最後に、丸三証券のネット取引「マルサントレード」が終了します。
これにより、マルサントレードの取引口座は岡三証券の岡三オンラインに引き継がれます。
マルサントレードの新規口座開設の受付も終了しました。
これから丸三証券で株式投資を始める予定の方は、岡三オンラインをご利用ください。
丸三証券の手数料コースをもう一度確認する
手数料コース選択のコツについて
・手数料無料期間は気にせず取引しよう!
・無料期間が終わったら1日コースを選択
・1日1回だけ、20万円以下の銘柄を取引するときは、銘柄コースを選択
株式投資を始めたばかりの投資家は、取引回数が少ないです。しかし、取引に慣れてくると回数が徐々に増えます。そのときに迷うのが手数料コースの選択です。
一般的に、売買回数が少ないほど「取引ごと手数料」が有利になり、多くなるほど「定額手数料」が有利になります。
丸三証券の場合、取引ごと手数料に似ているのが「銘柄コース」で、定額手数料に該当するのが「1日コース」です。
手数料コースの変更については、平日12時までに行うと翌営業日の注文受付(16時)から適用されます。
取引を行う投資家にとって、売買手数料はできるだけ安い方がうれしいです。しかし、自分にとって、どれが最適かわかりにくいです。
どちらの手数料コースを選ぶのがトクになるのか?
丸三証券の銘柄コースと1日コースを、いくつかのケースに分けて比較してみました。
手数料コースの違いについて
丸三証券の売買手数料はご覧の通りです。
銘柄コース
・20万円以下・・・200円(税込220円)
・500万円以下・・・売買代金×0.100%(税込0.110%)
・500万円超・・・5,000円(税込5,500円)
銘柄コースは、同じ日に同一銘柄を取引すると、売買代金を合計して手数料を計算します。取引金額が500万円を超えると5,000円(税込5,500円)になります。
1日コース(1日定額手数料)
・30万円以下・・・240円(税込264円)
・5,000万円以下・・・売買代金×0.080%(税込0.088%)
・5,000万円超・・・40,000円(税込44,000円)
これに対して、1日コースは取引金額が5,000万円を超えると、40,000円(税込44,000円)になります。
それぞれのコースを使い分けることによって、手数料を節約することが可能です。
銘柄コースと1日コースを比較した結果は?
サンプルが多いので、結論から先に紹介します。
結論
1日1回だけ売買する投資家
取引金額20万円以下なら銘柄コースが有利になります。
20万円以下の銘柄を買うなら、銘柄コースが有利になります。逆に、20万円を超えると、1日コースが有利になります。
1日2回以上売買する投資家
1日コースが有利になります。
取引ごと手数料と1日定額手数料は、取引回数が多くなると、有利・不利が逆転します。丸三証券の手数料体系では、1日2回以上取引すると、1日コースが有利になります。
まずは手数料無料で取引し、無料期間が終わったら1日コースを選択。もし、1日1回だけ、20万円以下の銘柄を取引するときは銘柄コースを選択、という流れが良いでしょう。
ケース1、ある銘柄を1日に1回だけ売買した場合
銘柄コースと1日コースの手数料比較(税込)
取引金額 | 10万 | 20万 | 30万 | 50万 |
---|---|---|---|---|
銘柄コース | 220 | 220 | 330 | 550 |
1日コース | 264 | 264 | 264 | 440 |
取引金額 | 100万 | 150万 | 200万 | 300万 |
銘柄コース | 1,100 | 1,650 | 2,200 | 3,300 |
1日コース | 880 | 1,320 | 1,760 | 2,640 |
※ピンク色の価格帯が有利な手数料コース
(結論)20万円以下の注文なら銘柄コースが有利
こちらの一覧表は、ある銘柄を1回だけ売買した場合の比較を行っています。取引金額が10万円までの銘柄、20万円までの銘柄、30万円までの銘柄・・・と、それぞれの取引金額で、銘柄コースと1日コースの手数料を比較しています。
丸三証券の場合、取引金額が20万円以下の銘柄を売買するときは、銘柄コースを使うと有利になります。20万円を超える価格帯は1日コースを使うと有利です。
ケース2、同じ値段の2銘柄を1日に1回ずつ売買した場合
銘柄コースと1日コースの手数料比較(税込)
取引金額 | 10万 (5+5) |
20万 (10+10) |
30万 (15+15) |
50万 (25+25) |
---|---|---|---|---|
銘柄コース | 440 | 440 | 440 | 550 |
1日コース | 264 | 264 | 264 | 440 |
取引金額 | 100万 (50+50) |
150万 (75+75) |
200万 (100+100) |
300万 (150+150) |
銘柄コース | 1,100 | 1,650 | 2,200 | 3,300 |
1日コース | 880 | 1,320 | 1,760 | 2,640 |
※ピンク色の価格帯が有利な手数料コース
(結論)取引金額に関係なく1日コースが有利
こちらの一覧表は、同じ値段の2銘柄を1日1回ずつ、計2回売買した場合の比較です。
取引金額10万円なら、銘柄コース・1日コースともに5万円の2銘柄を1回ずつ売買します。
取引金額20万円なら10万円の2銘柄を1回ずつ売買、取引金額30万円なら15万円の2銘柄を1回ずつ売買・・・と比較しました。
このケースについては、すべての取引金額で1日コースが有利になります。
ケース3、同じ値段の3銘柄を1日に1回ずつ売買した場合
銘柄コースと1日コースの手数料比較(税込)
取引金額 | 10万 (3.3×3) |
20万 (6.6×3) |
30万 (10×3) |
50万 (16×3) |
---|---|---|---|---|
銘柄コース | 660 | 660 | 660 | 660 |
1日コース | 264 | 264 | 264 | 440 |
取引金額 | 100万 (33×3) |
150万 (50×3) |
200万 (66×3) |
300万 (100×3) |
銘柄コース | 1,089 | 1,650 | 2,178 | 3,300 |
1日コース | 880 | 1,320 | 1,760 | 2,640 |
※ピンク色の価格帯が有利な手数料コース
(結論)取引金額に関係なく1日コースが有利
こちらの一覧表は、同じ値段の3銘柄を1日1回ずつ、計3回売買した場合の比較です。
取引金額10万円なら、銘柄コース・1日コースともに33,333円の3銘柄を1回ずつ売買します。
取引金額20万円なら66,666円の3銘柄を1回ずつ売買、取引金額30万なら10万円の3銘柄を1回ずつ売買・・・です。
このケースについても、すべての取引金額で1日コースが有利になります。